不動産売却は大手と中小どちらに依頼する？それぞれの違いを比較！

これから不動産を売却しようと思ったとき、気になることの一つが、大手と中小のどちらに依頼するかです。多くの人にとって不動産売却は、あまり経験のないこと。そのため大手と中小の、どちらに依頼すればよいのかわからない人もいることでしょう。今回は不動産売却を大手と中小、それぞれに依頼するメリットとデメリットを紹介します。

大手不動産会社に依頼するメリット・デメリット

不動産売却を大手と中小に依頼する場合、それぞれでメリットとデメリットがあります。どちらが一概に優れているということではないため、個々のケースに応じて判断するとよいでしょう。まずは大手に依頼するメリットとデメリットを解説します。

大手不動産会社に依頼するメリット

①豊富な資金力で、高い広告効果を期待できる

大手に依頼するもっとも大きなメリットの一つが、豊富な資金力を活用して、高い広告効果を期待できることです。大手は中小と比べて、圧倒的に大きな資金力を持っています。

豊富な資金力を使って、テレビやインターネット、ラジオといった多種多様な情報媒体を介して、売却したい不動産に関する宣伝をしてくれるでしょう。よりたくさんの人に売却情報を知ってもらえ、売却条件の選択肢も広がります。

②不動産を購入したい人の情報が多く集まる

これから不動産を購入したいと思っている人の多くは、自然と大手の不動産会社に集まってくる傾向があります。大手ならではの信頼感や安心感があり、取りあつかっている物件数が豊富だろうと思っているためです。不動産購入の顧客情報をたくさん持っているため、よりよい条件で売却できる可能性が高まります。

③拡散力が高いインターネット営業に強い

3つ目のメリットは拡散力が高い、インターネット営業に強いことです。多くの人がインターネットを使う現代において、不動産売却でもネットが活用されます。大手はインターネットで顧客を集めており、ネットを使った営業にも強いといえるでしょう。拡散力が高いので、売却がスムーズに進む可能性があります。

④スタッフが充実しているので安心感を持てる

大手は勤務しているスタッフ数が多く、社内研修制度も充実しています。どのスタッフも一定のレベルに達しており、安心感を持って不動産売却を進めてもらえるでしょう。頻繁に改正される法事情にも精通しているスタッフもおり、最新動向に沿った対応をしてくれるはずです。

大手不動産会社に依頼するデメリット

①特定の地域事情に精通していない可能性がある

デメリットの1つ目は、特定の地域事情に精通していない可能性があることです。大手は会社全体で、頻繁な人事異動があります。店長を含めたスタッフの入れ替えが激しいことから、店舗自体は長く特定の地域にあっても、スタッフが事情に精通していない可能性も充分に考えられることです。

②完全に売主の味方になってもらえない可能性がある

大手に不動産の購入希望者がたくさん集まることは、先で説明しました。大手の中には自分が持っている顧客情報の中から、売買を成立させたいと思っているところがあります。売り手と買い手の両方から、仲介手数料を得られるためです。売主だけでなく買主の利益も考える必要が出てくることから、完全に売主の味方になってもらないかもしれません。

中小不動産会社に依頼するメリット・デメリット

続いては中小不動産会社に、売却を依頼するメリットとデメリットを紹介します。

中小不動産会社に依頼するメリット

①地域情報に精通している

1つ目のメリットは、地域情報に精通していることです。長く特定の地域で営業をしている中小の中には、たとえば地元の大地主とつながりを持つケースもあるでしょう。大手では持っていないような買主情報やつながりがあり、よい条件で売却できる買主が見つかるかもしれません。

②丁寧な対応が期待できる

中小に勤務しているスタッフ数は、多くても15人ほど。一人ひとりの顔が見えるスタッフ数となっており、顧客に対しても非常に丁寧で親身な対応をしてくれる傾向があります。

大手不動産会社に依頼するデメリット

①大きな宣伝ができない

大手と比べると資金力に欠けるため、テレビやインターネット、ラジオなどを使った大きな宣伝はできません。条件に合った買主が見つかるまで、時間を要することもあるでしょう。

②持っている顧客情報が大手よりも少ない

デメリットの2つ目は、大手と比べて持っている顧客情報が少ないことです。そのためデメリットの1つ目と同じように、買主が見つかるまで時間がかかったり、好条件での売却が難しくなったりするかもしれません。

大手と中小…状況に応じて不動産会社を選ぼう

大手と中小は、それぞれで異なる特徴を持っています。どちらが合っているかは人によりますが、以下で条件ごとに合っている不動産会社のタイプを見ていきましょう。

・立地条件や設備がよいなど、好物件を売却する場合…大手

・新興住宅地の物件を売却する場合…大手

・郊外や田舎にある物件を売却する場合…中小

上記は、あくまでも一例です。細かい内容や条件によっても変わってくるので、それぞれでよく検討してみるとよいでしょう。

まとめ

不動産売却は大手と中小どちらがいいのかをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。不動産売却を依頼する場合、大手と中小とではそれぞれで、メリットとデメリットがあります。どちらが一概に優れているわけではないので、個々のケースに応じて適切な方を選ぶようにしましょう。不動産売却を行う際には、ぜひ参考にしてみてください。